明治39年7月6日(土)

缶詰検査の事 肉類は、今後、牧場から缶詰工場に至るまでの間に、これを検査できる十分な方法を準備するであろう。

南阿叛乱続報 叛徒によって虐殺された白人の死体は、無残に切断されており

缶詰検査の事 5日上海経由ロイター社発

米国農務卿は、以下のとおり明言した。

肉類は、今後、牧場から缶詰工場に至るまでの間に、これを検査できる十分な方法を準備するであろう。又缶詰に合衆国の印紙を貼り付ける事により、健全な生獣が、衛生上の設備の行き届いた工場で、食用肉にされた事を保証するであろう。

解説:7月3日、4日に関連記事がある。

南阿叛乱続報 同上

英軍がメシニ土人の家屋に対し、攻撃を行ったが、この攻撃は、唯叛徒が占拠する渓谷を占領し、牛馬を捕獲し、土人の家屋を破壊した外、特別な結果を生じなかった。

叛徒によって虐殺された白人の死体は、無残に切断されており、叛徒はその匕首を死体に突き刺し、又指を血に浸して、その唇を染める等していたそうである。この為に英兵は、非常に憤慨した。