南阿叛乱後報 ナタルの叛徒は、猛烈にバアカー支隊の前衛を襲撃した
教育法案混戦 自由党の修正動議は、僅かに16票の多数で政府案の勝利に帰した。
死刑廃止案可決 国民議会は、昨日死刑廃止法案を起草し、激烈な討論の末に、終にこれを可決した。
南阿叛乱後報 3日上海経由ロイター社発
ナタルの叛徒は、猛烈にバアカー支隊の前衛を襲撃したが、折よく本隊が到着した為に英軍は損傷を免れ、叛徒600名を斃した。因みにダートネル将軍は、現在叛乱地へ行進中である。
解説:ナタルはイギリスの植民地南アフリカにある。
教育法案混戦 同上
宗教に無関係な学課には、生徒を必ず出席させなければならないと規定する教育法案第6条を否決するに等しい自由党の修正動議は、僅かに16票の多数で政府案の勝利に帰した。ランカスター公尚書、フーラーアイルランド事務大臣、ブライイス鉄道総監、バックストン等の各員もこの修正案に賛成したが、しかし原案は、247票に対して294票の多数を持って可決された。
パナマン内閣は、政府党に、本案に対して自由行動をとらせた。
死刑廃止案可決 同上
露都来電―国民議会は、昨日死刑廃止法案を起草し、激烈な討論の末に、終にこれを可決した。内閣大臣が、この案に反対すると委員は、「人殺し、泥棒、暗殺人」等と連呼して、これに報いた。