露帝の避難 露国宮城内の使用人の中に、革命党員がいる事が発見された
ナタル叛徒討伐 ナタル義勇兵の大部隊は、マブムロに於いて、叛徒に遭遇し、大砲及び機関砲で攻撃したにも拘わらず、叛徒は執拗に抵抗した。
埃及人処刑問題 一部の自由派議員は、外相を訪問し、英国将校に暴行を加えたエジプト人の処刑を延期する様に懇願した。
露帝の避難 28日ロンドン特約通信員発
露都来電―露国宮城内の使用人の中に、革命党員がいる事が発見された為に、皇居をペテルホフからツワルクコエセロ離宮に移されようとしている。
ナタル叛徒討伐 28日上海経由ロイター社発
斥候を目的とするナタル義勇兵の大部隊は、マブムロに於いて、叛徒に遭遇し、大砲及び機関砲で攻撃したにも拘わらず、叛徒は執拗に抵抗した。結局2名の叛徒を生け捕りにし、60余名を死亡させ、叛徒は退却した。千名からなる叛徒の一隊は、この斥候の側面に回ろうと企図している。
解説:英国の植民地南アフリカのナタルに於ける反乱事件である。
埃及人処刑問題 同上
一部の自由派議員は、外相サー、エドワルド、グレーを訪問し、英国将校に暴行を加えたエジプト人の処刑を延期する様に懇願した。しかし外相は、本件に干渉する権利が無いと答えたと言われている。
しかしトリビュン新聞の報道によれば、外相はエジプト総督クローメル卿に打電して、更に詳細な報告を求めたようである。
自由派の諸新聞は、エジプト人暴行事件に対する宣告は、厳格すぎると論評している。
解説:6月16日、17日に記載されている事件で、英国将校数名がエジプト人によって撲殺等されている。