滞英中の独逸新聞記者 英独の親和を図るため、招待された独逸新聞記者の一行は、ロンドンに於いて、盛大な歓迎を受けた。
露国議会とユダヤ人虐殺 国民議会の調査委員は、ピアリストラクから帰来し、ユダヤ人虐殺の状況を議会に報告した。
両洋運河と元老院 同上
米国元老院は、両洋運河を関門式とする事に決定した。
日清関係論 しかし事実は、この反対であり、留学生は、最も日本人を敵視し、方々で排日主義を唱えている程である。
滞英中の独逸新聞記者 22日ベルリン特約通信員発
英独の親和を図るため、招待された独逸新聞記者の一行は、ロンドンに於いて、盛大な歓迎を受けた。英国大法官及び駐英独逸大使は、饗宴の席上に於いて、両国親和の必要を痛切に演説した。
露国議会とユダヤ人虐殺 同上
露国の陸兵は、各地の兵営に於いて暴動を起こし始めた。
国民議会の調査委員は、ピアリストラクから帰来し、ユダヤ人虐殺の状況を議会に報告した。議会は静粛に報告を聞いたが、内閣大臣は、激烈な攻撃を受けて、遂に退場した。
両洋運河と元老院 同上
米国元老院は、大統領ルーズベルト氏の計画通り、両洋運河を関門式とする事に決定した。
解説:パナマ運河の工事が決定された。
日清関係論 23日北京特派員発
漢口(かんこう)在勤の英国領事は、本国政府に次の報告を行った。
清国に於ける排外熱は、日本人を除いた欧米人の排斥であり、日本留学生及びその他の官民が皆、日本人に依怙贔屓をする傾向があり、我らは、清国に於いて、政治上及び経済上も日本人と競争できない。なお当地に於ける外国人も、この観念を抱く者が多く、長年清国に在住しているモリソン氏すらこの意見を懐いている。しかし事実は、この反対であり、留学生は、最も日本人を敵視し、方々で排日主義を唱えている程である。
解説:モリソンは、当時の最高級の東洋研究家兼ジャーナリストである。義和団事件の際には、ロンドンタイムズの北京特派員として篭城戦に参加し、英国義勇兵の支柱として活躍した事もある。