明治39年6月14日(金)

英国と税関問題 英国政府は税関問題に関する清国外務部の公文を以て、満足すべきものと認める。

佛国の内政外交 佛国政府は、代議院に対して施政方針を発表し、以下の言明を行った。

英国と税関問題 13日上海経由ロイター社発

英国外相サー、エドワルド、グレーは、下院に於いて、英国政府は税関問題に関する清国外務部の公文を以て、満足すべきものと認める旨言明した。

佛国の内政外交 同上

佛国政府は、代議院に対して施政方針を発表し、以下の言明を行った。

一般に亘る大赦の実施、新所得税法案の提出、及び軍法会議の組織を公告した。そして将来、政府の使用する労働者に対しては、組合を組織する事を許可し、同盟罷工を禁止した。

猶又佛国政府は、現在の露佛同盟を一層強固にし、且つ英国との親交を維持し、同時に正義と平和を基礎とする従来の外交政策を履行する方針であり、各国がこれによって軍備軽減の可能性を自覚するようになるであろうと信じる。