英露協商 英国外務次官フイッモーリス卿は、英露両国は、トルコとペルシャ間の境界問題について、協同運動をするであろう。
雲貴総督弾劾 雲貴(うんき)総督丁振鐸(ていしんたく)氏は、老朽、無能であり、佛国人によって籠絡され、利権を失う虞がある。
英露協商 29日ベルリン特約通信社発
英露協商の件は、外交会やその他に於いて、様々な評論を惹起している。パリ―新聞エクレールは、露国外相は協商を可とする人であると述べている。
英国外務次官フイッモーリス卿は、上院に於いて次の演説を行った。英露両国は、トルコとペルシャ間の境界問題について、協同運動をするであろう。バクダット鉄道は、この為に何らの脅迫を受けず、又鉄道問題については、別に差し迫った事は無い。同鉄道は、多分、タウラス山を通過すると思われるが、未だ決定されたわけではなく、調査中である。
雲貴総督弾劾 30日香港特派員発
雲貴(うんき)総督丁振鐸(ていしんたく)氏は、老朽、無能であり、佛国人によって籠絡され、利権を失う虞がある。現に佛国安南総督は、着々と境界の線引きを考えている。清越鉄道が完成した場合に、雲南は、佛国の食い物となるであろう。至急その職を免じるべきであると駐佛清国公使から、弾劾する電報の上奏があった。その為清国政府は、四川総督錫良(しゃくりょう)氏に調査を命じた。