明治39年5月10日(金)

非常手段警告 若し期限内に満足のいく回答を得る事が出来ないならば、非常手段を執る

英艦増派 英国巡洋艦アロガント及びアメシストの2隻は、突然ジブラルタルの出発

埃及問題と独逸 独逸が、英トルコ事件に全く関係が無い

非常手段警告 8日上海経由通信員発

英国大使が、トルコ政府に交付した最後通牒には、若し期限内に満足のいく回答を得る事が出来ないならば、非常手段を執るであろう旨を説明している。

英艦増派(エジプト問題関係) 同上

英国巡洋艦アロガント及びアメシストの2隻は、突然ジブラルタルの出発を命じられた。行き先は、トルコ方面と思われる。

埃及問題と独逸 8日ベルリン特約通信員発

英国外相サー、エドワルド、グレーは、独逸が、英トルコ事件に全く関係が無い旨、下院で言明した。

本件は、結局トルコ帝の譲歩に落ち着くのではと期待されている。