桑港震災戦後策 住むに家無く、飢餓に悩んでいる者が30万人居り、警官は、得られる限りの食糧を調達して、十分に配布している。
ネボガトフ弁明 露国の敗将ネボガトフ提督ハ、ペテルスブルグ新聞に「降伏始末」と題する一文を公にしたがその大要は次のとおり。
桑港震災戦後策 22日上海経由ロンドンロイター社発
最早、現在の望みは、サンフランシスコ市街の4分の1を焼失から守る事である。
住むに家無く、飢餓に悩んでいる者が30万人居り、警官は、得られる限りの食糧を調達して、十分に配布している。
米国政府は、災害地に近い市場に於ける食料の買収を命令した。且つ最も適当な救済手段の調査に着手する為、当該大臣を派遣した。
ネボガトフ弁明
露国の敗将ネボガトフ提督ハ、ペテルスブルグ新聞に「降伏始末」と題する一文を公にしたがその大要は次のとおり。
一、ニコライ一世の12インチ砲は、前日に破損して使用不能、その他の砲は、敵に対して威力が無い。
二、予の手に残っているのは4隻の装甲艦とイズムルドのみ、敵の27隻の戦艦と無数の水雷艇に包囲されつつある。
三、我が艦隊の砲の射程は、50ケーブルで、又敵の照準は確実であり、我が艦隊の射撃は効果が無い。
四、我が艦隊の士気は、非常に衰えている。
五、敵は、我が艦隊を海底に沈める決心をしており、子らは数分後に行われる。
以上の五件は、余をして艦隊の人員を救う途が無いと決心させた。
1899年発布、海軍法規第354条に
無益の人命損失を避けるため、次の条件下では、降伏する事が出来る。
各士官の同意があり、砲弾が尽き、防御材料が尽き、砲は効力を失い、艦船は沈没し、
司令部は短艇或いは陸岸に移す事が出来ない時
余の行った一切は、法律の命じるところである。