モロッコ問題 カサブランカ警察問題に付、もし中立国の警察を以て、この監視に当らせるのであれば、独逸は最後には譲歩する
南阿労働者問題 チェンバレン氏は勅撰委員会を組織して、トランスバールに於ける支那人労働者問題を調査させるべきであるとの動議を提出
モロッコ問題 22日ロンドン特約通信員発
アルゼシラス来電によれば、調停が行われるのではと一般に思われている。又官辺から漏れたと思われるベルリン来電によれば、カサブランカ警察問題に付、もし中立国の警察を以て、この監視に当らせるのであれば、独逸は最後には譲歩するであろうと述べている。
南阿労働者問題 同上
英国下院に於いて、特別用途費問題に関する討議中、チェンバレン氏は勅撰委員会を組織して、トランスバールに於ける支那人労働者問題を調査させるべきであるとの動議を提出した。しかし植民次官チャーチル氏は、これに反対して、この様な委員会は不必要で無用であり、一方的にどの様な決議をしようとも、一般の納得を得る事は出来ないと演説した。
採決の結果、この動議は378に対して、110票の少数で否決された。
解説:支那人労働者問題とは、過酷な条件で支那人労働者を鉱山労働に従事させている事