明治39年3月8日(金)

モロッコ会議別報 露国委員は唯一の解決手段して、モロッコ警察の管理をフランスとスペインの両国に委任する事を提議した。

モロッコ会議別報 7日上海経由ロンドンロイター社発

アルゼシラス来電―露国委員は唯一の解決手段して、モロッコ警察の管理をフランスとスペインの両国に委任する事を提議した。佛国委員レボーアル氏はこの提議に同意し、佛国は、モロッコの主要都市八か所に、2000名のモロッコ人で組織した警察隊を配置する意見である旨を明言した。これに対して独逸委員ラドイツフ氏は、警察組織には列国も参加して、且つ経済上均等の権利を獲得する事を主張したがスペイン及びポルトガルの委員は、何れも佛国委員の意見に同意した。