モロッコ会議別報 パリ―の与論は、モロッコ会議の協議は不調に終わると予想
中ア英領地叛乱 セント、コトウの兇暴な土人は、同地守備隊の半数に当る乗馬歩兵一個中隊及び白人の将校5名を殺害した。
モロッコ会議別報 22日上海経由ロンドンルータス社発
パリ―の与論は、モロッコ会議の協議は不調に終わると予想している。独仏の見解は、全く反対であり、警察問題は到底一致する見込みがない。
中ア英領地叛乱 同上
英領ラゴス来電―セント、コトウの兇暴な土人は、同地守備隊の半数に当る乗馬歩兵一個中隊及び白人の将校5名を殺害した。政治顧問スコット、ブラックウッドの二人は、完全武装の新偽聖の従者に脅迫され、且つ機関砲を奪われた模様である。これに対して討伐隊が現在、同地に向けて進軍中である。
この事件は、全く偶然に起きたものであり、土人は英国政府の方針に対して、引き続き頑強な反対を試みつつあり、この事件に関して種種の困難な問題が起こる懸念がある。
*ラゴス:アフリカ最大級の都市で、1976年までナイジェリアの首都、当時ナイジェリアは英国の植民地であった。