佛国の強硬 佛国政府は、此の上モロッコ問題に関して、独逸の要求を入れない
独逸も強硬 独逸委員の態度は、頑強で且つ非調和的であり
英国の態度 アリセシラスの列国会議は、徐々にではあるが満足に進行していると述べ、佛国との友好は、無論従前のとおり親密であると宣言した。
佛国の強硬 21日ロンドン特約通信員発
パリ―来電―佛国政府は、此の上モロッコ問題に関して、独逸の要求を入れないであろう。佛国の人心は、強硬な態度をとる事に一致している。
独逸も強硬 同上
セシラス来電―独逸委員の態度は、頑強で且つ非調和的であり、警察及び銀行に関する佛国の提案を拒絶した。
英国の態度 同上
英国首相パンナマン氏は、下院に於いてモロッコ問題に関する演説を行い、自分の知る限りに於いては、我が政府は、列強の友好を破るような偏狭な手段をとる事がせず、外交的努力を佛国に与えようとしており、そしてアリセシラスの列国会議は、徐々にではあるが満足に進行していると述べ、更に語調を強くして、佛国との友好は、無論従前のとおり親密であると宣言した。