明治39年1月6日(土)

独逸の戦備 独逸は、佛国との開戦に対して既に準備を整えている。

騒乱鎮圧の惨虐 モスクワの反乱を鎮圧した結果、莫大な数の革命党員が殺傷され、或いは捕縛された。その他の地方に於いても騒動の鎮圧はただ時間の問題だけである。

独逸の戦備 4日ワシントン特約通信員発

独逸は、将来起こるであろう佛国との開戦に対して既に準備を整えている。

騒乱鎮圧の惨虐 5日上海経由ロンドン特約通信員発

ピータスブルグの官報の情報によれば、モスクワの反乱を鎮圧した結果、同市では革命党の勢力を永遠に撲滅する程、革命党員の殺傷され、或いは捕縛された者が莫大な数となった。その他の地方に於いても騒動の鎮圧はただ時間の問題だけである。軍隊の忠誠はモスクワに於いて最も重要な教訓となっている。

バルチック諸州の鎮圧も着々と進行中であり、列車の運行を拒否した駅長は全員オルロフ将軍の手によって絞首刑に処せられた。