明治38年12月22日(金)

露国現状 ロシアの全土に亘る同盟罷業は、木曜日を期して宣言され、鉄道及び電信は影響を受けた。

日清協約の内容 日清協約の内容は、日本が平和条約によって得た権利を確実にしたものである。

露国現状 21日ワシントン特約通信員発

(全露同盟罷業)(露帝の懐柔策)(コサック兵の殺戮)(ウイッテ退陣)

ロシアの全土に亘る同盟罷業は、木曜日を期して宣言され、鉄道及び電信は影響を受けた。

露帝は兵士の給料と糧食を増加する勅令を発布した。

100名のコサック兵がカールランド州のテユカムに於いて殺戮され、且つ手足を切断された。

首相ウイッテ伯は普通選挙を許す決心をした。

日清協約の内容 21日北京特派員発

日清協約の内容は、日本が平和条約によって得た権利を確実にしたものである。

一、清国は遼東半島の租借権を承認し並びに東清鉄道及びこれに付属する鉱山その他の権利を承認する。

一、東清鉄道の守備兵の件を承認

一、満韓の境界に於いて陸路貿易を開始する。

一、東三省の行政改革を実施する。

一、日清合同で鴨緑江の森林を経営する。

一、南北満州の主要な地、十七か所を開放する。

その他名義は兎に角、実質は得る所多いと称される。