明治38年12月16日(土)

モロッコ問題始末 独相ビュウロー公は佛国大使が決断しない事を責め、これを促すために、危険な絶壁の端に立つ様な事をするなと述べた

モロッコ問題始末 15日上海経由ロンドンルータス社発

モロッコ問題に関する佛国の外交文書が公開されたが、これによれば6月中旬に一時危険な情勢となったことがあるがその次第を知る事が出来る。その当時佛国は独逸が希望する列国会議開催の提議に躊躇していたため、独相ビュウロー公は佛国大使が決断しない事を責め、これを促すために、危険な絶壁の端に立つ様な事をするなと述べたとある。