露国財政の将来 首相ウイッテ伯が鎮撫的訓示及び伯が露国公債の利子に支払うべき金塊を外国銀行に預託してある事を明言した
独逸の外交政策 宰相ビュウロー公は独逸は平和の為に三国同盟を維持する。しかし必要な場合が起これば、孤立しても自国の領土を保全する力があると公言した。
露国財政の将来 7日ベルリン特約通信社発
露国からの電信が開通した。
これによって、首相ウイッテ伯が鎮撫的訓示及び伯が今後3年間、露国公債の利子に支払うべき金塊を外国銀行に預託してある事を明言したとの報道が到達した。
独逸の外交政策 同上
宰相ビュウロー公は帝国議会に於いて、独逸の外交政策について演説した。公は先ず英国における強烈な排独感情から説き起こし、最近ロンドンで催された英独協和の目的に基づく運動に対して満足の意を表した後、独逸は平和の為に三国同盟を維持する。しかし必要な場合が起これば、独逸は孤立しても自国の領土を保全する力があると公言した。