明治38年12月7日(木)

ウラジオ、ハルピン謀叛 ハルピンは只今火災中である。この原因や目的は、先日来当港において発生した騒乱と全く同様であり、暴徒の大部分はやはり陸兵である。

露国大乱続報 露国は今や将に、武断政治が行われようとしている(この形勢は、反動によって引き起こされた様である)。

トルコ政府の屈服 トルコ政府は列国に公文を送り、列国から提出した要求の主要箇条に同意する旨を通告した。

ウラジオ、ハルピン謀叛 29日(馬山経由)ウラジオ特約通信員発

只今到着し、今上陸したばかりである。

当港から各地への電報や郵便共に一切受け付けられず、これは今朝からの事である。従ってこの電報は只今出港する汽船に託送する。

ハルピンは只今火災中である。この原因や目的は、先日来当港において発生した騒乱と全く同様であり、暴徒の大部分はやはり陸兵である。

ハバロフスクでも昨夜来騒動が発生しているとのことであるが今だに確認が取れていない。

今朝当港を出発した汽車も多分ニコリスクまでではないかと言われている。

当港に在留している日本人は危険の恐れはない。

露国大乱続報 5日ワシントン特約通信員発

露国は今や将に、武断政治が行われようとしている(この形勢は、反動によって引き起こされた様である)。

リガの三個連隊は警察任務に服する事を拒絶した。

水兵及び近衛兵は謀叛し、電信技手の同盟罷業は依然として継続されている。

トルコ政府の屈服 6日ベルリン特約通信員発

トルコ政府は列国に公文を送り、列国から提出した要求の主要箇条に同意する旨を通告した。列国の連合艦隊も程なく示威運動を終止するであろう。