明治38年12月6日(水)

露国大乱続報 バルチック諸州、中でもレワルに於いて軍人による叛乱の爆発が起こったとの情報がペテルスブルグからロンドンの諸大使館に伝わってきた。

英独和解の兆 ロンドン駐劄の独逸大使は、独逸政府は英国と親善な関係を促進する為の運動を歓迎する。

露国大乱続報 バルチック諸州、中でもレワルに於いて軍人による叛乱の爆発が起こったとの情報がペテルスブルグからロンドンの諸大使館に伝わってきた。レワルに於いては予備兵は公然と叛乱を起こしている。

モクコーに於いては大火災が延々と燃え広がりつつあるとの情報もある。

英独和解の兆 同上

ロンドン駐劄の独逸大使はリシャム倶楽部に於いて、次の演説を行った。英独間の反目は故意に悪感情を作り出した者が居る為であり、独逸政府は英国と親善な関係を促進する為の運動を歓迎する。英国側に於いて、若し両国の親交を表示すべき運動を行うものが居れば独逸は喜んでこれに応じるであろう。