明治38年11月14日(火曜日)

露国内乱と独帝 独逸皇帝は独逸艦隊の救援を提案したが露帝はこれを拒否した。

要塞の叛徒攻撃 要塞に立てこもっている最も熟練した砲兵隊が遂に叛徒に向かって発砲し、激闘の結果百余名を死傷させた。

露国内乱と独帝 12日ワシントン特約通信員発

クロンシュタットの暴動を鎮圧する為に、独逸皇帝は独逸艦隊の救援を提案したが露帝はこれを拒否した。

要塞の叛徒攻撃 13日上海経由ロンドン特約通信員発

クロンシュタットは一時非常に凄惨な混乱状態にあった。即ち官憲に反逆した者と思われる水兵、砲兵や歩兵等が合同して、略奪や放火をほしいままにしたので、要塞に立てこもっている最も熟練した砲兵隊が遂に叛徒に向かって発砲し、激闘の結果百余名を死傷させた。この間叛徒は頑強に抵抗した。