明治38年11月5日(日曜日)

フィンランドの革命運動 フィンランドの各都会に於いては、自衛隊を組織した。官吏は警官の武装を解き、秩序の維持を市民に委託すべきであるとの人民の要求に屈従した。

激昂治まらず ピータスブルグの同盟罷業委員は明日を以て、一般の同盟罷業を終了する事を決議した。しかし露国に於ける民心の激昂は今なお終わっていない。

フィンランドの革命運動 3日上海経由ロンドンルータス社発

ヘルシンキフォウルスを始め、フィンランドの各都会に於いては、自衛隊を組織した。官吏は警官の武装を解き、秩序の維持を市民に委託すべきであるとの人民の要求に屈従した。

総督は委員に総辞職を公約した。

元老院は事実上フィンラドの自治を完全に回復する事を要求する数件の決議案を可決した後、一同は辞表を提出した。そしてこの決議案と辞表をは巡洋艦でピータースブルグに送付された。

激昂治まらず 同上

ピータスブルグの同盟罷業委員は明日を以て、一般の同盟罷業を終了する事を決議した。しかし露国に於ける民心の激昂は今なお終わっていない。フィンランドに於ける革命運動は何らの支障なく安逸に進行しつつある。

海軍大将ビリレフは黒海艦隊を引率して、セバストポールに帰着した。