明治38年11月1日(水曜日)

露国叛乱続報 ピータスブルグに於いては、近衛兵の中に反乱が起こる恐れがあり、又在留外国人は何れも危害に瀕している

露国騒乱続報 ピータスブルグは今日までのところは、静穏である。モスコーとの交通は断絶している

露国叛乱続報 30日ワシントン特約通信員発

ピータスブルグに於いては、近衛兵の中に反乱が起こる恐れがあり、又在留外国人は何れも危害に瀕している。

ワルシャワ、モクコー、オデッサ等の場所に於いては騒動中に殺害された者は百名以上と思われる。

露帝は一般民意を代表するに足るべき代議機関の創設を約束し、モクコー市会は新憲法の制定を要求した。

露国騒乱続報(モスコー知事の哀求)31日上海経由ロンドンルータス社発

ロシアの各地から達する電報によれば、形勢は非常に暗澹たる状況であるがピータスブルグは今日までのところは、静穏である。

モスコーとの交通は断絶している。

モスコー知事は悲痛な文言の布告を発して、皇帝に忠誠であることを国民に哀求した。