形勢重大露帝遷幸 露帝専用の快速艇が皇帝及び皇后等を、デンマークに乗せ去る準備が全て完了しているとの報道がある
露国の騒乱益々大 露帝夏宮に遷幸 露帝は同盟罷工の騒乱を避けて、ペテルホツフにある夏宮に遷幸された。
土帝の譲歩 トルコ皇帝は、マケドニアの財政問題に関して、六大強国の大使に謁見を賜り、列国の要求に屈従した
形勢重大露帝遷幸 29日上海経由ロンドンルータス社発
形勢が益々重大になっている為、露帝専用の快速艇が必要な場合には何時でも、皇帝及び皇后その他の眷族を、デンマークに乗せ去る為の準備が全て完了しているとの報道がある。
露国の騒乱益々大 露帝夏宮に遷幸 28日ベルリン特約通信社発
露帝は同盟罷工の騒乱を避けて、ペテルホツフにある夏宮に遷幸された。皇帝の信頼する軍隊のみにて宮殿を厳重に警護し、トレボフ総督及びブリギン公は露都の状況を皇帝に報告の為、毎日汽船にて向かっている
外相ラムズドルフの要求により、露都在住の諸外国人はピータスブルグ守備司令官であるトレボフ総督の保護を受ける事となった。
ワルシャワ、キエフ、カルコウの各地の形勢は最も重大である。
露帝が海外に渡航して、譲位するのではとの風説は間違いである。
土帝の譲歩 同上
トルコ皇帝は、トルコのみが苦痛を感じるのみならず、又列国にとっても危険な政策である列国艦隊の示威運動を未然に防止する為に、マケドニアの財政問題に関して、六大強国の大使に謁見を賜り、列国の要求に屈従した。