明治38年10月23日(月曜日)

 

凱旋門 

勅語

22日統合連合艦隊司令長官が参内し、海戦の経過奉告後、直ちに勅語を賜った

連合艦隊凱旋式

東郷大将凱旋 全艦隊が横浜に入港して、昨22日茲(ここ)に帝都に凱旋した。連日の秋霧(しゅうりん)全く晴れて、碧天晴麗(へきてんせいれい)、気最も朗(ほがら)かなり

凱旋門 

勅語

22日統合連合艦隊司令長官が参内し、海戦の経過奉告後、直ちに次の勅語を賜った。

朕カ統督スル連合艦隊ノ能ク萬難ヲ廃シテ空前ノ偉功ヲ奏シタルハ中外ノ齊シク贍望スル所ナリ

朕今卿ヨリ親しく其の戦況ヲ聞キ将卒ノ忠烈ヲ懐フコト更ニ深シ卿等其レ自重セヨ

連合艦隊凱旋式

東郷大将凱旋

空前の偉勲を奏し、名声中外に赫々たる我が大日本帝国連合艦隊司令長官 海軍大将東郷平八郎氏は先ず伊勢大廟に参拝し、全艦隊が横浜に入港して、昨22日茲(ここ)に帝都に凱旋した。連日の秋霧(しゅうりん)全く晴れて、碧天晴麗(へきてんせいれい)、気最も朗(ほがら)かなり。横浜湾頭に輻輳する百数十余隻の我が艦隊、同盟国艦隊の十数隻、米国軍艦、幾多の商船、二百に余る艦船は青海波上(せいかいはじょう)に充満して轉(うたた)この盛式を偉大にしている。