明治38年9月26日(火曜日)

露国の戒厳令 露国政府はバクーに於いて多数の軍隊を集合させ戒厳令をしいた

臨時議会開期 最近になって小村全権委員の病気及び帰朝遅れを理由に無期延期の姿となり、

小村全権帰朝期 予定通り来月2日バンクーバーを出発し帰朝の途に就くであろうと言われている。

露国の戒厳令(騒乱被害者) 24日ベルリン特約通信員発

露国政府はバクーに於いて多数の軍隊を集合させ戒厳令をしいた。今日まで騒乱の為殺害された人員はアルメニア人548名、ダッタン人504名である。

臨時議会開期

桂首相は、先に両党首に対して十月十日頃には必ず臨時議会を開く旨確約していたが、最近になって小村全権委員の病気及び帰朝遅れを理由に無期延期の姿となり、多分通常議会まで持ち越される様である。

小村全権帰朝期

小村全権は病気が徐々に快方に向かい、多分今月26日頃ニューヨークを発って予定通り来月2日バンクーバーを出発し帰朝の途に就くであろうと言われている。