朝日新聞の解停
東京朝日新聞は時勢に害があるとして、去る9日午後5時警視総監から発行停止を命じられ、昨24日となって解停の命があり15日振りに再び世上に現れる事となった。
停止中日記
9月9日
進歩党 屈辱講和並びに五日以来の騒動に就き、政府はその責任を取るべきと決議する。
政友会 騒動に就き政府に反省を促す。
9月11日
軍艦三笠 佐世保に於いて爆沈、死傷者599名
朝日新聞の解停
東京朝日新聞は時勢に害があるとして、去る9日午後5時警視総監から発行停止を命じられ、昨24日となって解停の命があり15日振りに再び世上に現れる事となった。今回の発行停止処分は臨時発布の緊急勅令により、旧新聞条例の停止処分と同様、何らの説明も宣告もないので、紙上の如何なる文字が、果たして時勢に害があるか到底これを知る事は出来ない。我々はひたすら従順に之に服した次第であるが、その筋の詮議が起こった所以を解釈すれば、多分去る5日国民大会解散後の民衆の暴動、政府機関、新聞社の打ち壊し、内務大臣官邸及び市内各警察署の焼討事件の勃発に関して、ただありのままの事実を記し、ただありのままの見解を述べた一事がその筋の忌諱に触れたのである。
停止中日記
9月9日
進歩党 屈辱講和並びに五日以来の騒動に就き、政府はその責任を取るべきと決議する。
政友会 騒動に就き政府に反省を促す。
9月10日
其の儀に及ばず 騒動に就き桂首相以下閣僚一同はその進退について聖断を仰いだが、その儀に及ばずとの御沙汰を拝す。
警視総監更迭 足立綱之氏が依願免官となり、長野県知事籍清英氏がこれに代わった。
9月11日
軍艦三笠 佐世保に於いて爆沈、死傷者599名
9月14日
休戦命令 満州軍総司令官は満州軍方面の為、命令を下した。
9月18日
海軍休戦