明治38年9月8日(金曜日)

本条約調印 只今講和条約の調印を済ませた。

米国の租借要求 米国総領事は、湾口のクウドウ島及び弾子島について租借したいと道台に申し込んだが拒絶されている。

戦地土民の損害 奉天は二千万両に上る様であり、死傷者は三万余名でその他吉林、黒龍両省は未だ不明である。

本条約調印 5日午後4時ニューカッスル特派員発

只今講和条約の調印を済ませた。

米国の租借要求 7日チーフ特派員発

米国総領事は、同国艦隊が夏季演習時に停泊する為、例年清国から借用している湾口のクウドウ島及び弾子島について、毎年借り入れる煩雑さを避けるため、一定の年限で租借したいと道台に申し込んだが拒絶されている。

戦地土民の損害 7日北京特派員発

清国政府は満州の各将軍に令して、戦争の為個人の受けた損害を調査中であるが、奉天は二千万両に上る様であり、死傷者は三万余名でその他吉林、黒龍両省は未だ不明である。その調査を終了後に損害賠償を交戦国に要求するかどうか決定する予定である。