明治38年9月6日(水曜日)

昨夜の東京(軍隊繰出)(警察焼討)

内相官舎火災の顛末 国民大火の解散後、激昂者は午後4時頃から益々増加して、麹町内山下町にある内務大臣官舎を襲った

近衛の出兵 内務省官舎付近の騒動が激烈となった午後六時頃、非常ラッパが竹橋内の近衛第一連隊に起こり、同隊の三個中隊は駆け足にて日比谷公園前に駆け付け、

昨夜の東京(軍隊繰出)(警察焼討)

内相官舎火災の顛末

国民大火の解散後、激昂者は午後4時頃から益々増加して、麹町内山下町にある内務大臣官舎を襲った。一手は警戒の薄い裏門に迫り、裏板塀を打ち破り構内に入った。程無く構内北側にある二階建ての牧野秘書官乃邸宅から火を発して、火炎が立ち上って群衆は一段と動揺し物凄い光景となった。警視庁及び消防隊は群衆の為に現場に近づく事が出来ず、門外に退避して、午後七時十分頃同家二棟を全焼して鎮火した。

近衛の出兵

内務省官舎付近の騒動が激烈となった午後六時頃、非常ラッパが竹橋内の近衛第一連隊に起こり、同隊の三個中隊は駆け足にて日比谷公園前に駆け付け、内相官舎の周囲に銃剣を以て整列した。ああ首都の町中に銃剣が閃き、火災が四方に起こる。果たして誰の罪なのか。