明治38年8月6日(日曜日)

英佛新協約 川漢鉄道に関し、佛国との協約が成立したので、遠からず条約締結の運びになるであろう

全権会同順序 日露両国の全権委員及び随員は八月五日午前九時ニューヨークを出発し、オイスターベイに赴き

英佛新協約(支那り権問題) 4日ベルリン特約通信社発

英国衆議院に於いて外務次官ベルシイ伯は、次の宣言を行った。

川漢鉄道に関し、佛国との協約が成立したので、遠からず条約締結の運びになるであろう。又独逸が山東省に於ける利権を独占しているとの非難は無根であり、門戸開放主義を破棄している証拠は何一つとしてなかった。

全権会同順序 (外務省着電)

日露両国の全権委員及び随員は八月五日午前九時ニューヨークを出発し、オイスターベイに赴き、同所にて日本全権委員及び随員は先ず大統領の座乗している軍艦メーフラワー号に至り、大統領に謁見し、露国全権委員も又等しくメーフラワー号に至り、謁見し、次に大統領は両国の全権委員を紹介し、終わって日本全権委員一行は軍艦ドルフィン号にて、露国全権委員一行はメーフラワー号にてポーツマスに向け出帆し、来る七日午前十時に同港に到着の予定である。