明治38年7月30日(日曜日)

抗米運動と露国 当地商人の抗米運動に関して、露国は陰で支那人を扇動している

両国全権会合期 日本全権は米国巡洋艦チャテヌウガ号に、露国委員は同タコマ号に乗艦して、オイスターベイに向かう

モロッコ問題 佛国政府はモロッコ問題に関する提議を、ベルリンに根回しをする

抗米運動と露国 29日上海特派員発

当地商人の抗米運動に関して、露国は日本の扇動によるものと言いながら、陰で支那人を扇動し事件を大きくして、出来るならば義和団の二の舞となるようにして、機会に乗じようと計画している。

両国全権会合期 28日ワシントン特約通信員発

日本全権は米国巡洋艦チャテヌウガ号に、露国委員は同タコマ号に乗艦して、オイスターベイに向かい、85日同地にて共に大統領専用快速艇メイフラワー号にてポーツマスに向かい、87日に同地に上陸の予定である。

モロッコ問題 28日ベルリン特約通信員発

佛国政府はモロッコ問題に関する提議を、列国会議に上程するに先立ち、ベルリンに根回しをして、独逸政府の同意を求める事を約束した。