明治38年7月24日(月曜日)

英国内閣危機 英国首相バルフォア氏は結局今会期は休止し、秋に至って解散する

ウイッテと佛相 ウイッテは如何なる代価を払ってまでも平和を得る事を欲するものにあらず

英国内閣危機 23日上海経由ロンドンルータス社発

英国首相バルフォア氏は昨夕英国皇帝に短時間の謁見を行い、首相及び閣僚が、現在は必ずしも辞職しなければならない状況となっていないとの認識で一致した事を奏上したと伝えられている。

多数の新聞紙の信ずるところによればバルフォア氏は木曜日の投票の中止を申し出る予定で、結局今会期は休止し、秋に至って解散するであろう。

ウイッテと佛相 22日ベルリン特約通信社発

ウイッテはパリ―に於いて、佛国首相ルポエと会談した。又ウイッテは一訪客に対して、露帝もウイッテ自身も共に平和を愛するものであるが、如何なる代価を払ってまでも平和を得る事を欲するものにあらずと語った。