明治38年7月12日(水曜日)

支那人の対米反抗 米国が反省しないのであれば、不本意ながら商品の買い入れを中止

日露の主張 露国は平和談判に代表者を参加させたいとの清国政府の要求を入れたいと望む

樺太上陸の結果 同島の永久領有を媾和条件中に主張すべき堅固な根拠を得ている

支那人の対米反抗 11日上海特派員発

支那人商業会議所会議は米国領事に書を送り、二カ月の期限[旧暦18]が過ぎようとしている。米国が反省しないのであれば、不本意ながら商品の買い入れを中止せざるを得ず、大統領に電報し、しかるべき処置を取られたいと注意した。

日露の主張(清国の談判参加について) 11日ワシントン特約通信員発

露国は平和談判に代表者を参加させたいとの清国政府の要求を入れたいと望む。然るに日本政府はこれに応ぜず、満州は清国の力によらず、日本が自らこれを運用する権利を得なければならないと主張した。

樺太上陸の結果 10日ロンドン特約通信員発

日本軍の樺太上陸は大いに露都の人心を動かした。タイムスは、日本軍が一度同島に上陸した以上,同島の永久領有を媾和条件中に主張すべき堅固な根拠を得ていると述べた。