樺太占領 コルサコフ占領 樺太上陸軍は大きな敵の抵抗もなく、コルサコフを占領した
叛艦後聞 コンスタンザにてルーマニア官憲に降伏した
樺太占領 コルサコフ占領 10日午前大本営着電
樺太上陸軍は大きな敵の抵抗もなく、七月八日早朝コルサコフを占領した。敵は同市を焼き、ソロイフカ(コルサコフ北方約三里)付近の陣地に退き、再び抵抗を試みたが、同日午前十一時我が追撃隊が撃破し、ウラジミロフカ(コルサコフ北方約九里)方向に退却した。
この日の戦闘に於いて、十二センチ加農砲二門、十二斤砲二門及び弾薬を捕獲した。我に損害なし。
叛艦後聞
ルーマニア通信社の報道によれば、露艦ポテムキン及びこれに伴う一隻の水雷艇は今月八日、コンスタンザにてルーマニア官憲に降伏した。これら艦艇がコンスタンザに帰航したのは、先にルーマニア官憲が彼らに向かって、もし同官憲に投降したなら脱艦者として取り扱うと告げた為であり、コンスタンザに於いては過酷な取扱を受ける事がないと知っていた為であると思われる。(外務省着電)