明治38年7月10日(月曜日)

叛艦消息 フェオドシアの官憲が同艦に赴くと七人の委員が居て、船を操縦している

ルーマニアと叛艦 叛艦ポテムキンは降伏(ルーマニア官憲に対して)した

叛艦消息 9日ロンドンルータス社発

ポテムキン爆破の報道は誤りであった。

フェオドシアの官憲が同艦に赴くと七人の委員が居て、船を操縦しているそうで、又乗組員は七百六十名である事を発見した。

最近の合同によれば、同艦は英国石炭船を追って、出港したようである。

黒海艦隊は再び乗組員を乗艦させた後ノボロシクス(黒海の東岸にある北コーカサスの一港)に到着し、ポテムキンを捕獲か又は撃沈すべき命令を受け、将に南に向かおうとしている。

ルーマニアと叛艦 8日ベルリン特約通信社発

叛艦ポテムキン及び同艦に従っていた水雷艇の乗組員はルーマニアのコンスタンツアに於いて、降伏(ルーマニア官憲に対して)した。ルーマニア官憲はこれを諸所に分散させ、監禁した。