明治38年7月9日(日曜日)

不道理千萬 支那政府が当該鉄道会社へ敷設費を賠償しなければならない

謀叛続報 諸汽船会社はオデッサに至る航路を再開した

不道理千萬 7日北京特派員発

露国公使ポコチロフは昨日謁見の後外務部に赴き、日露媾和の後に日本が若し東清鉄道を還付しないならば、支那政府が当該鉄道会社へ敷設費を賠償しなければならない義務を生ずると語った。

謀叛続報 7日ベルリン特約通信社発

コーカサスの人民が武器を執って反乱し、交通は遮断されている。

諸汽船会社はオデッサに至る航路を再開した。列国がオデッサに於いて、何らかの行動をとるとの噂があるがこれは事実ではない。

叛艦ポテムキンはフエオドシアに到着し、糧食の供給を求め、且つ乗組員の安全を保障する事を要求した。