両国通牒公表 日露両国政府は各全権委員を選任した
オデッサ後聞 英国総領事は、四隻の英船と外一隻の外国船をオデッサの郊外に待機させ
両国通牒公表 3日上海経由ロンドンルータス社発
ワシントンに於いて公に発表された所によれば、日露両国政府は各全権委員を選任した。これら委員は八月一日以後、成るべく速やかに会見すべき事、及び双方とも各国政府の批准を経て決定すべき平和条約の交渉及び締結に付き、全権を委任されていることをルーズベルト大統領に通牒した。
オデッサ後聞 4日ロンドン特約通信員発
英国総領事は、四隻の英船と外一隻の外国船を雇入れ、オデッサの郊外に待機させ、危険な場合には英人及び外国人等を他に移す準備をしている。市内は人心騒然として、群衆は避難に狂奔している。反乱艦ポペドノスチエフ乗組員は、その処罰方法が過酷を極めた条件の下で降伏したと報道されているが不確かである。市内を見下ろす広い道路には重砲を据え付け、船舶は内港に錨泊している。