明治38年6月30日(金曜日)

清廷の要求 媾和談判にその代表者を加わらせるように求めた

有栖川宮と我が同盟 日英同盟条約を改めて、有効な相互防衛条約にしたいとの説が支持される

米国と清国人 清国商人及び旅行者に対して、十二分に丁寧で親切にするべき

モロッコ問題 パリ―に於いては佛国がモロッコ会議に確かに同意するものと信じられている

清廷の要求 29日ワシントン特派員発

清国は媾和談判にその代表者を加わらせるように求めた。

有栖川宮と我が同盟 28日上海経由ロンドンルータス社発

スタンダード新聞は、有栖川宮の来訪は、我々英国人が日本人に対して表していた尊敬の念を益々強くすると述べ、この頃世間では、日英同盟条約を改めて、有効な相互防衛条約にしたいとの説が支持されるようになっている。如何なる場合にも同盟国の一方が困っている時は他の一方も又その害を受ける事必然であるのでこの説は頗る当を得ていると述べている。

米国と清国人 29日上海経由ロンドンルータス社発

米国大統領は清国商人及び旅行者に対して、十二分に丁寧で親切にするべき旨を移民局官吏に命令した。

モロッコ問題 29日ベルリン特約通信社発

独逸大使タツテンバツハ伯は使命を終わった後、フエズから帰国する予定である。

パリ―に於いては佛国がモロッコ会議に確かに同意するものと信じられている。

又佛国新聞は、独逸政府の行動に誠心誠意が見られる事を確認しており、この一事は佛国が独逸国と協同してこの問題を解決するのに好都合であるとしている。