明治38年6月20日(火曜日)

独逸海兵の交代 独逸海兵の交代兵約二千名が来着した

露国の国民会議 露国の大臣会議は、国民会議の議会を立法参議院と命名した

ポーランド人決議 ポーランド人は自ら団結して行動することを要すと決議した

モロッコ問題愈重大 佛国外相は、モロッコ問題に関する列国会議を拒絶するのに躊躇している

独逸海兵の交代 19日膠州湾特派員発

18日午後二時、独逸海兵の交代兵約二千名がレイン号にて来着した。

露国の国民会議 19日ロンドン特約通信員発

露国の大臣会議は、国民会議に関する制度の原案中、重要な二十五カ条を承認し、その議会を立法参議院と命名した。

ポーランド人決議 同上

ワルシャワに於いて、主要なポーランド人が会合し、現在のロシア政府に対しては、如何なる希望も放棄せざるを得ず、ポーランド人はポーランドの為に自ら団結して行動することを要すと決議した。

モロッコ問題愈重大 18日上海経由ロンドンルータス社発

独逸の圧迫が益々重大になる事、及び独逸の目論見に対する佛国政府の憂慮が益々大きくなる為に、佛国外相ルヴイエ氏は、英国政府から佛国の政策に充分の援助を与えるとの強固な保証を受けているにも拘らず、断然モロッコ問題に関する列国会議を拒絶するのに躊躇していると信じられている。そして英国が進んで積極的に列国会議を拒絶したのは却って、幾分か事態を複雑ならしめた。

佛国の国境諸軍団が兵力を充実し且つ士官の外出を制限した事は今や疑うことのできない事実である。