明治38年6月16日(金曜日)

清国政府と媾和 列国と共に戦争を調停する意思があると言われている

媾和の観察 人々は媾和問題の前途を楽観している

清国政府と媾和 15日上海特派員発

外務部は各国駐在公使に日露媾和に関する各国の意向を確かめて電報するように命じた。又政府が特使を海外に派遣し、列国と共に戦争を調停する意思があると言われている。

昨日慶親王は米国公使と会見した。

媾和の観察 14日ロンドン特約通信員発

パリ―及びワシントンに於いて、人々は媾和問題の前途を楽観している。しかし日露両国が全権委員の任命に就いて、果たして同一の意思を有するや否やは疑わしい。

モロッコと佛国 15日ロンドン特約通信員発

モロッコの太守は佛国政府に対して、フランスた土匪に武器弾薬を供給し続けている事に関し、断固として処置の通告書を送ったと伝えられている。