明治38年6月13日(火曜日)

露廷も和諾 日露両国とも、米国大統領の提議を受け入れた

媾和雑聞 日本の便宜は言うまでの無く、露国大使を日本に迎えることであり

露廷も和諾 11日上海経由ロンドンルータス社発

日露両国とも、米国大統領の提議を受け入れた。ピータスブルグ及び東京の株式は活況を極めた。

媾和雑聞 

日露両国の全権が会合する場所に関しては、直接日露の間で決めるべきか、或いは米国大統領の仲介により双方の希望を交換して、一致する地点を求めるべきか、或いは他の簡便な方法で選定するのか未だ聞いていない。しかし日本の便宜は言うまでの無く、露国大使を日本に迎えることであり、戦勝国の権利は間接、直接にこの問題より使い始められなければならない。