明治38年5月24日(水曜日)

南ア清人の暴挙 千人余りの清国労働者が土人の屋敷地を攻撃した

モロッコの主権 主権を佛国に移そうとするような企てには抵抗するつもりであると公言し。

按針塚発掘(横須賀) 英国公使夫妻等の立会いの下に人夫16にて6尺有余を発掘した

南ア清人の暴挙 23日上海経由ロンドンルータ社発

ロンドンクロニクルの報道によれば、南ア、ヨハネスブルグに於いて、513日千人余りの清国労働者が土人の屋敷地を攻撃して、2名のカフイル人と1名のインド人を殺害した。

解説:当時の新聞の解説によれば、清国の貿易収支は大幅な赤字であるが、それを補っているのが海外に出稼ぎに行っている大量の清国人のようである。先日もドイツ領南西アフリカで清国人が鉱山から逃げ出したとの記事があったが、清国人労働者はアフリカに於いて相当ひどい労働条件の下で働かされていたものと推測される。

モロッコの主権 22日ベルリン特約通信社発

モロッコ王は、如何なる計画があろうともいやしくもその主権を佛国に移そうとするような企てには抵抗するつもりであると公言した。

按針塚発掘(横須賀)

予てから計画中の、英人アダムス氏の墳墓がある横須賀町逸見13峠にある塚の発掘が、英国公使夫妻等の立会いの下に、人夫16名にて6尺有余を発掘したが、午後3時に至るも未だに何らの証拠を見つけることが出来なかった。古老の談によれば発掘の場所が違うとのことで場所を変えて発掘に取り掛かっている。