明治38年5月22日(月曜日)

爆裂弾事件続報 この爆裂弾の責任者である労働者は社会党の実行部員であった

ビリレフ中将 故マカロフ中将の後任としてクロンシュタットの鎮守府長官となった人

爆裂弾事件続報 21日上海経由ロンドンルーター社発

ワルシャワの爆裂弾事件の為負傷した者は21名であり、その内3名は重傷である。

この爆裂弾の責任者である労働者は社会党の実行部員であった。警官は戸毎に捜索中であり多数の容疑者が検挙されている。

ビリレフ中将 ロジェストウェンスキーの後任予定と噂されているビリレフ海軍中将は、露国海軍で名声を博し、且つ実践家としてこれまで多く海上に勤務し、故マカロフ中将が旅順艦隊司令長官として極東に派遣され、その後任としてクロンシュタットの鎮守府長官となった人で今年62歳の老将軍である。