明治38年5月3日(水曜日)

皇帝の懐柔策 凶作のために政府から借り入れた負債の滞納を免除する

信教の自由 正教派に属さない各派について、信教の自由を人民の権利と認める

ワリヤーグの引き上げ 今月18日頃の大潮時に引き揚げられるといわれている

皇帝の懐柔策 2日上海経由ロンドンルーター社発

露帝は詔勅を発して、1857年から皇孫誕生までの間に、凶作のために政府から借り入れた負債の滞納を免除する事とした。この滞納額は750万ポンドと算定される。

信教の自由 (同上)

又当時に発した他の詔勅には、正教派に属さない各派について、信教の自由を人民の権利と認める事項があり回教徒、仏教徒をこの中に含んでいる。これらの宗教はもはや公には異端の徒として見られない事となったが、ユダヤ教徒の束縛を解く条項は全くなかった。

ワリヤーグの引き上げ

仁川に於ける沈没軍艦のワリヤーグの引き上げ工事は、その後準備が既に完成しているので、今月18日頃の大潮時に引き揚げられるといわれている。