明治38年4月27日(木曜日)

佛国外相留任 国外務卿のデルカッセ氏は留任することとなった

独逸使節 特殊な使命を帯びてモロッコの首都フエツスに向かってリスボンを出発しようとしている

カムラン湾付近 露国太平洋第2艦隊は22日(土)同湾を出発した

敵艦隊の汽船拿捕 バルチック艦隊は日本に向け米を積み込んだ2隻の汽船を拿捕した

佛国外相留任 26日ベルリン特約通信社発

佛国外務卿のデルカッセ氏は留任することとなったが独逸政府は、初めからこれを予想し、またこの様になる事を希望していた。デルカッセ氏の留任はモロッコを保護国としようとする佛国の計画に対して、独逸の拒否する姿勢を継続しやすくする。

独逸使節(同上)

ポルトガル駐在独逸公使ダッテレバッハ伯は、特殊な使命を帯びて、51日モロッコの首都フエツスに向かってリスボンを出発しようとしている。

カムラン湾付近 25日上海特派員発電

サウスチャイナー、モーニングポストの特派員がカムラン湾から発信した情報によれば、露国太平洋第2艦隊は22日(土)同湾を出発したが、なお同地に独逸船その他の運送船合計18隻が残っている。

敵艦隊の汽船拿捕 26日上海経由ロンドンルーター社発電

4月25日サイゴン発電によればバルチック艦隊はサイゴンから日本に向け米を積み込んだ2隻の汽船を拿捕した。