明治38年4月21日(金曜日)

清国賠償金問題 露国公使を除いて各国公使は新協定文書に記名調印した

山東省の採掘権 独逸は又新たに山東省の鉱山採掘権を要求した

佛国の中立問題 日本人が激昂しているのは当然であると思われる

カムランの敵艦隊 太平洋第2艦隊はサイゴンに於いて多数の生肉及び野菜を注文した

清国賠償金問題 20日北京特派員発

清国の賠償金(北清事件)1件は、露国公使を除いて各国公使は新協定文書に記名調印したので露国公使も必ず異論無く調印するであろうと言われている。

山東省の採掘権 (同上)

独逸は又新たに山東省の鉱山採掘権を要求したとの説がある。

佛国の中立問題 19日ロンドン特約通信員発

ロジェストウェンスキーの艦隊が長々と安南に留まっている為に、日本人が激昂しているのは当然であると思われる。さりながらロンドンやワシントンに於いては、佛国の罪状を認める為の十分な証拠があるかどうか疑っている者が多い。

カムランの敵艦隊 19日上海特派員発電

太平洋第2艦隊はサイゴンに於いて多数の生肉及び野菜を注文した。

カムラン湾を通過した汽船は、香港において日曜日(16日)には露艦を同地に見ることは出来なかったと述べている。