明治38年4月8日(土曜日)

モロッコ問題 独逸はモロッコの現状を維持し、門戸開放を主張している

英仏元首会見の目的 独逸のモロッコ問題に対抗して英仏協約を明白に確保するためである

露国の講和否定 露国側の諸報道は、再び強い語調で講和に関する全ての風説を否定している 

モロッコ問題 7日上海経由ロンドンルーター社発

ワシントン駐在独逸大使は米国陸軍省を訪問して覚書を提出した。その覚書によると、独逸はモロッコの現状を維持し、各国の商業関係を安定させるため極東に於けるように門戸開放を主張している。この覚書には一言も佛国の事に触れていない。この覚書は大統領の許に送られた。

英仏元首会見の目的 7日上海経由ロンドンルーター社発

エドワード皇帝とルーペ大統領との会見は独逸皇帝のタンジール行きに先立って協議されたが、これは独逸のモロッコ問題に対抗して英仏協約を明白に確保するためであると言われている。

露国の講和否定 6日ベルリン特約通信社発

露国側の諸報道は、再び強い語調で講和に関する全ての風説を否定し、露国はスンダ群島に於いて海軍の勝利を得る事を希望している。又現在予備兵が動員されつつある。