明治38年4月1日(土曜日)

モロッコと独逸 モロッコに於いては全ての通商国が均等の権利を持つべきである

英獨佛関係 独逸がモロッコ問題に干渉すればかえって英仏協商を強固にする

モロッコと独逸 31日上海経由ロンドンルーター社発

独逸の宰相ビューロ伯は議会で次の演説を行った。モロッコに於いては全ての通商国が均等の権利を持つべきであるとする独逸の政策は不変である。もしもモロッコの門戸開放主義を変えようとするものがあれば、独逸は自己の商業利益を守るため重大な関心を持ち、直接モロッコ国王と交渉する考えである。

英獨佛関係 (同上)

佛国の各新聞は「独逸の宰相の演説は明白に佛国に対する反感を表すものである。」と激昂している。しかし独逸がモロッコ問題に干渉すればかえって英仏協商を強固にするので、英仏協商にとっては好都合である。」と論評している。