明治38年3月18日(土曜日)

日仏の関係 佛国拓殖務卿は植民地の防禦を完全にするのはフランスの義務であると述べた

ただ講和あるのみ 戦争の継続は露国の自殺行為に過ぎない

鉄嶺占領特報 敵軍の一部を撃破して夜半完全に鉄嶺を占領した

日仏の関係 17日ロンドン特約通信員発

佛国拓殖務卿クレメンテル氏は会見者に、「日本の膨張を恐れる理由はない。日本と仏の関係は親密であるが植民地の防禦を完全にするのはフランスの義務である」と述べた。

ただ講和あるのみ 16日上海経由ロンドンルーター社発

パリーの銀行家が露国の新外債を発行する契約に調印する事を拒否した一事は、実に平和に向かわせる一大要因であると認められる。何故なれば銀行家が拒絶したのは、露帝の決心があくまで戦争を継続しようとしていることを見て現在の戦況から考えて、これは露国の自殺行為に過ぎないと考えたからである。

鉄嶺占領特報 16日西奉天特派員発(軍用電信)

我が友軍の一部は昨日午後、鉄嶺付近に於いて我が追撃を拒否していた敵軍の一部を撃破して夜半完全に鉄嶺を占領した。

敵は混乱して北方に敗走し、鉄嶺駅及び糧秣庫等に敵が火を放ったようである。