明治38年3月15日(水曜日)

敵総帥辞職 クロパトキンは総指揮権を他人に譲渡する事を露帝に希望した

敵の空頼み 日本の財政が枯渇するであろう事を信じ、戦争を継続しようとする空気がある

英国新聞讃評 英国新聞は異口同音に日本軍の戦術と勇敢を賞賛している 

敵総帥辞職 14日上海経由ロンドンルーター社発電

ロンドンタイムス在露通信員の報道によればクロパトキンは静養を要する為総指揮権を他人に譲渡する事を露帝に希望した。

敵の空頼み 13日ロンドン特約通信員発電

一般人民の間に平和を要求する声があるにも拘わらず、セントピータースブルグの情勢は異なり、日本の財政が枯渇するであろう事を信じて、その時に露国にとって最も有利な条件で平和を締結できるであろうと考え、当分戦争を継続しようとする空気がある。

英国新聞讃評 

英国新聞は異口同音に日本軍の戦術と勇敢を賞賛している。

タイムス新聞の在露通信員は露軍の損失を大砲500門、死傷者20万人と報道し、この損害をもって事実上露軍の全滅であると称している。また他の某新聞は今や露国唯一の政策は講和をすることであると云い、更に他の一新聞は露国政府が事実上講和の風説を打ち消した事を嘲り、これは露国の蒙昧を示すものであると批評している。