明治38年3月13日(月曜日)

講和の風説 デイリーテレグラフは露帝が講和会議を開くであろうと報道したが未だ確かではない。

メッケル将軍の評 メッケル将軍は日本軍の今回の勝利は日露戦争を終結するものであると述べた。

祝勝(横須賀) 官民大祝賀会が、本日大津海軍射撃場に於いて開催された

収穫 大捕虜 捕虜4万人以上、敵の遺棄した死体2万6千5百人、死傷者 約9万人

社告 本紙の転載は自由であるが転載時必ず「東京朝日着電」等と付記する

講和の風説 11日ベルリン特約通信社発

デイリーテレグラフは、露帝が英仏2国を通じて講和会議を開くであろうと報道したが未だ確かではない。但し外務大臣ラムスドルフ伯は講和を拒否しているが、高級将校たちはこれを歓迎しているのとは確かである。

メッケル将軍の評 (同上)

前日本陸軍顧問であったメッケル将軍は日本軍の今回の勝利は日露戦争を終結するものであると述べた。

祝勝(横須賀)

横須賀、豊島、浦賀の3町長の発案による官民大祝賀会が、本日大津海軍射撃場に於いて開催された。横須賀町民は、鎮守府前から、豊島町民は要塞司令部から、浦賀町民は同地小学校から何れも国旗を持ち、隊伍を組んで午後2時式場に集合した。横須賀町長の祝辞、井上鎮守府司令長官の万歳三唱の後折詰めを開き歓を尽くし、祝意を表した。

大収穫 大捕虜 大死傷 3月12日午後大本営着電

沙河方面の各兵団に於ける捕虜、死傷者の概数は次の通り。

 捕虜 少将ナヒモフ以下4万人以上

 敵の遺棄した死体 2万6千5百人

 死傷者 約9万人

社告

本紙並びに号外紙上の電報及び記事は、特にお断りする分の他、全て他の刊行物において転載自由である。その転載の場合、出所の記入がないため本社の権利上迷惑を受けた場合が少なからずあったため、今後転載に関して次の通りとする。

 ・転載時必ず「東京朝日着電」等と付記する。

 ・号外発行の際は、前項の付記文字は号外記事の中の最大文字と同じ大きさとする。

 ・転載時文章を修正した場合も動揺とする。

解説:本紙は、この社告にあるとおり明確に「東京朝日新聞」と明記している