明治38年3月1日(水曜日)

全国大同盟罷工 3月4日を期してロシア全帝国を挙げて大同盟罷工を行う計画がある

北海事件国際審判報告 ハル事件国際審問委員会は2月25日最終報告を決定した

露国対鉄道戦略 露国政府は鉄道の同盟罷工を抑止する最終手段を取るに至った

全国大同盟罷工 27日ロンドン特約通信員発

3月4日を期してロシア全帝国を挙げて大同盟罷工を行う計画があるようである。

露国政府は鉄道工夫の同盟罷工を鎮圧し、満州への輸送を確実なものとするために今や非常手段を取ろうとしている。

北海事件国際審判報告(その筋着電)

ハル事件国際審問委員会は2月25日最終報告を決定したがその要点は次のようであった。

・英国漁船は全て正規の灯火を掲げ法規に従い漁業をしていた。

・砲火を開いた行為及び漁船に対する結果については司令官に責任がある。

・漁船は何ら敵対的行為をした事も無く、又現場には水雷艇が居ないにも拘わらず砲火を

 開いたのは不当である。

露国対鉄道戦略 2月26日在露京タイムス通信員発 

満州への増援部隊の輸送を確実にする必要があるため、遂に露国政府は鉄道の同盟罷工を抑止する最終手段を取るに至った。即ち政府は彼らの要求を全て認め、他方においては全ての鉄道に戦時動員令を適用し、その結果鉄道雇用者は軍事法廷の支配を受ける事となった。